アオキ

ガリア科   Aucuba japonica    常緑低木          照葉樹林  低木層  


3月


雄花


雌花



12月


「アオキの名前は、枝も常に緑色(青)に由来します。ちなみに、昔は色を表す言葉は「白・黒・赤・青」の4つしかなく、緑も青に含めていました。その文化が今も残っており、緑を青と表現することがあるそうです」(安廣)

 

「日本でしか育たない、繁殖しない、樹木です。このような種を固有種と言います。

 

アオキは、雄の木と雌の木があり、雄の木(雄株(おかぶ))には雄花だけ、雌の木(雌株(めかぶ))には雌花だけが咲きます。アオキの実は赤くてきれいなので、ヨーロッパ人が、17世紀に日本からアオキをヨーロッパに移植しましたが、雌株だけだったため、実ができませんでした。1890年にイギリス人のロバート・フォーチューンが来日した際、雄株を持ち帰って雌株と一緒に植え、約200年の時を経て、ヨーロッパで初めてアオキが結実したと伝えられています。 

 

斑入り(緑の葉に白や黄色の模様がある)のアオキもよく庭に植えられています」(家野)